社会の末端では平和憲法とされる現行日本国憲法をもとに作られた諸法がいじめ問題を抑制できず、また重大な交通事故で人を殺した者や無差別に人を殺した者の処罰を十分に行っていない。他人の不法行為によって夫や妻や子らを奪われ悔し涙を流して泣いている者が多い。

 

どうしてこんなことが増えたのだろう。

 


 

現行憲法第12条は「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。又、国民はこれを濫用してはならないのであって、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負う。」と定められているのだが、国民の多くは「自由と権利を公共の福祉の名のもとに常に乱用している」のが実態だ。

 

「目には目を、歯には歯を」というハムラビ法典は罪刑法定主義の原点であり、倍返しのような過剰な報復を禁じ、同等の懲罰にとどめて報復合戦の拡大を防ぐことを意識したものである。憲法を基本に罪刑法定主義でできた刑法は、民主党になって死刑判決が確定しても法務大臣のわがままでサインをしないため執行されていない。憲法を捻じ曲げていることを総理大臣が黙認したのである。行政の長たる総理大臣が憲法を破っているといっても過言でない。

 

いじめ自殺問題は単に、教育委員会や学校の教師だけの問題ではない。行政の長たる総理大臣の「自由と権利を公共の福祉の名のもとに常に乱用している」罪が社会末端で表出しているのである。大津のいじめ自殺問題はその一連の流れの終端の事象なのである。

 

「自由と権利を公共の福祉の名のもとに常に乱用している」親を見て子が育ったからに違いない。しかし、大津いじめ自殺問題の最大の原因は欺瞞に満ちた民主党内閣の存在なのである。「自由と権利を公共の福祉の名のもとに常に乱用している」親を野放しにしたのは罪刑法定主義を平気で歪めた民主党政権だ。民主党は直ちに解党しなければ、また、犠牲者が出てくるだろう。民主党という無責任な集合体が存在することが社会悪を増やしている。

 

最高裁判所では憲法違反を審理する。ならば、憲法を守らない民主党政権歴代内閣は憲法違反である。内閣不信任案を待つまでもなく無効内閣であるはずだ。憲法を守らない内閣総理大臣に解散権などあろうはずがない。内閣違憲判決で直ちに総選挙ができるに違いない。

 

「自由と権利を公共の福祉の名のもとに常に乱用している」事こそ国体の衰退の原因であり、諸悪の根源に違いない。