北朝鮮と韓国を二分しているのは分割占領ラインの北緯38度線だが、日本ではどのあたりになるか調べたら、なんと宮城県白石市でJR東北本線白石駅だった。地形を見ながら大雑把に見れば、福島県と宮城県の境目が38度線と云ってもいいかもしれない。

 

北朝鮮平城は北緯39度03分だから、岩手県奥州市(旧水沢市他)がほぼ同緯度になる。韓国ソウルは北緯37度30分でだいたい郡山市といったところだ。

 

北朝鮮と中国との国境は青森県あたりとなる。

 


 

昔、東北は「白河以北一山百文」と呼ばれていた。白河の関以北は辺境の地であり蝦夷の土地であった。朝廷軍が蝦夷征討に着手して北へ北へと進んだ。

  

その北の前線基地が、多賀城(宮城県)で陸奥国府である。北へ進むにつれて、城柵を造りながらさらに北へと向かった。

 

更に北へ行くと盛岡市がある。北緯39度41分あたりには征夷大将軍坂上田村麻呂が造営した紫波城(志波城)がある。陸奥国最北の城柵であり、朝廷の律令制の支配をうかがわせる。

 

蝦夷征討は774年から811年まで行われ東北が統一された。

 


下の写真は紫波城跡。東北自動車道上り線で盛岡インターと盛岡南インターの間右側に見ることができる。


   (志波城)

 

   

 

 


 

朝鮮半島のように38度線で東北を二つに分けるとすれば、福島県が南東北で宮城、山形、岩手、秋田、青森が北東北になる。

 

北東北の中心は奥州市ではないし、南東北の中心が郡山市とはいえないが、東北の地域では目立った中核都市には間違いない。経済文化などの発展を考えれば何となく平城やソウルに似ているような気がする。

 

このくだらない考えに嵌ると、北朝鮮の金正恩が騒ぐのは奥州市(旧水沢市)出身の小沢一郎氏が騒いでいるようにも思える。対する韓国の李明博大統領に相当する政治家がだれかは検討がつかない。

 

しかし、日本で民主党、自民党、公明党が「社会保障と税の一体改革法案」を成立させたのは、貧乏県が集中する東北、東日本大震災の東北への裏切りには違いない。

 

小沢氏が「消費増税」に反対したのは、東北の過去の歴史が頭をよぎったのだろうか。「いのち」「暮らし」「地域再生」をキーワードに「消費税増税の廃止」「原発ゼロ」「地域が主役の社会」という政策を掲げて「国民の生活が第一」を結党しした。

 

北東北や南東北を統一して、更には日本から資金を調達し、発展でもしようというのだろうか。だとすれば、東北人は少し興味をもつだろう。しかし、「原発ゼロ」は福島県民の票集めにしか思えない。

 

「原発ゼロ」政策を取り下げるか、あるいは具体的なエネルギービジョンを示さなければこの党の価値など全くないに等しい。

 

緯度的思考では北朝鮮は原子力アレルギーを持ち合わせていない。東北も原子力アレルギーを持ち合わせないのではないか。東北が「いのち」「暮らし」「地域再生」をキーワードにするならば、東北に原子力発電所を多数建設するとともに使用済み核燃料処理施設の建設をし、日本中の電気を賄う政策がなければならないだろう。

 

新エネルギームラという新しい利権構造を作ろうとするものだけが、「原発ゼロ」や「脱原発」を騒いでいるに違いない。原子カムラがその全容を示しつつあり、利権構造を解体できれば、原子力発電による収益により疲弊した東北を活性化する事ができるに違いない。

 

「東北以外の原発ゼロ」「東北に原発を」という政策を打ち立てるなら応援するかもしれない。

 

「国民の生活が第一」はチンピラ親父と考えが決定的に違うので応援しかねる。

 

朝鮮半島が貧乏なのは日本の東北地方とよく似ている。

しかし、日本の政治家までもが朝鮮半島の政治家達に似てもらっては困る。