今の日本人の関心は中国に日本の領土尖閣諸島を奪われはしないかという心配ではないだろうか。尖閣諸島を東京都が購入する話が出たらあっという間に何億円という寄付金が集まった。

 

国土が広く人口も多い中国が、空母や原子力潜水艦を保有して太平洋を徘徊しはじめている。もちろん南シナ海やインド洋にも徘徊しているのは明らかだ。

 

海洋権益を我がもの顔に収奪しようとする浅ましい動きなのだが、日本政府は事を荒立てずに処理ができると考えてきた。恐らく日米安保があるから大丈夫と考えていたに違いない。

 

沖縄に駐留している米軍海兵隊は極東の有事を想定しての配備だが、日本人は北朝鮮のことしか頭にないのかもしれない。北朝鮮の金正日が亡くなり、安堵しているかのようだ。沖縄に米海兵隊が駐留するのは、中華人民共和国の武装侵略を抑制するための拠点でもあることをすっかり忘れている。

 

オスプレイが墜落するから反対というのは左翼の煽動ではないかと怪しんでいる。オスプレイが配備されて直ちに沖縄住民の住宅地に墜落するわけではない。

 

オスプレイ反対、沖縄普天間基地廃止、辺野古基地移設反対を唱えたいならば、憲法第9条の即時改廃を唱え、日本は正規の軍隊を持ち、徴兵制とし沖縄に国軍を常駐させなければ国土防衛の担保がないと主張するのが筋ではないか。

 

日本人が憲法に定める「不断の努力」を忘れ去って憲法に胡坐をかき続ければ国を守ることなどできるわけがない。安保などいつ破棄されるか分からない。日米の信頼関係は民主党の失政で地に落ちたのだ。

 

憲法の「不断の努力」という文言が挿入されているのは肝である。この憲法の肝を忘れて動けばいずれ国体が荒廃することを予見して敢えて挿入したに違いない。

 

今「自由と権利を公共の福祉の名のもとに常に乱用している」日本人が闊歩し「不断の努力」が全く見られない。

 


 

憲法改正の動きが出始めているが、まだ始まったばかりである。

憲法の改正は継ぎはぎとなる。しかし、新しい憲法を起草するにはなお多くの時間を要するからしかたあるまい。とりあえず、憲法第9条は改廃して正規の軍隊を持つべきである。

 

「国民自らが領土を守るという意思のもとに軍隊を創設する」 それが我が国の毅然とした態度の表明である。それが戦争抑止力になるのだ。

 

日本の政治が空転し憲法改正さえ先に進めない。とりあえず他力本願ではあるが、中国共産党一党独裁の中華人民共和国が覇権主義を振り回し軍事紛争を起こす前に、中国国内民主化運動により共産党勢力が崩壊することを切に願うところだ。

 

誠に情けない日本の国内情勢で ある。「消費増税」など二の次、三の次の話である。速やかに解散し国民の信を問うべきである。そして、速やかに国土防衛の抑止力たる軍隊の創設のために憲法が改廃されることを望む。