昭和47年に建てられた自宅は、平成元年に一部改築している。築後40年の木造住宅である。

 

前回、改築した部分の壁に埋め込まれた電灯スイッチ交換の話は書いた。今回は来客があって40年目の男子用トイレがついに壊れた話。

 

昨日、男子用トイレの朝顔上部についているプッシュスイッチが不具合となり、使用後に水を流したら水が止まらなくなったのだ。

 

水道関係で水が漏れるのはパッキンくらいしかないから、水道管の壁よりについている閉栓ねじをドライバーで締め付け水を止め、ピストンバルブカバーをレンチで緩めパッキンを探したが見つからない。

 

ピストンバルブを引き抜いて中を覗くとパッキンが経年劣化で変形していた。道具箱から水道用のパッキンを持ってきたが、口径が合わない。

 

諦めてホームセンターに部品を買いに行った。

 

ピストンバルブのパッキン単体は売っていなかった。結局TOTOのTHY311というピストンバルブ(T60R型用)を税込み2580円で購入した。

 

家に戻りピストンバルブを交換。プッシュスイッチを押すと水が出て一定量流れた後停止。漏水はなく修理完了。

 

それにしても、40年間動き続けたピストンバルブはすごい。

 

日本の工業製品はメンテナンスなしで40年も耐えたという証明である。

 

価格追求で同じ製品を安くは作れるだろうが、耐用年数が違うならば多少高くても長持ちする部品が結局安くなるに違いない。

 

日本の工業技術が海外に流出しているが、製品単価が安ければ良いというものではないに違いない。

 

日本の製造業は技術に誇りを持つべきだ。そして、購入者に長く使ってもらえる商品を開発し続けるべきである。購入する側も見た目の値段に騙されてはならない。

 

製造販売側と購入側の価値観がいっしょにならないと良いものは造れないに違いない。