ここ数年5月の連休というと大掃除が恒例行事になった。普段の土日の休みは趣味の会合などで外出するため、時間のかかる障子張りや床掃除などできない。時間の余裕がやる気モードのスイッチを入れる。最近は歳をとったせいでスイッチが入るまで時間がかかる。身体も若い時のように動かない。ちょっと無理をすると腰や腕が痛くなる。これが億劫になる原因なのである。それでもチンピラ親父が大掃除を決意するには訳がある。冬場についた脂肪をそぎ落とす。この連休で汗をかいて働くと体重が3キロは絞れるのである。めざせベスト体重である。

 

先の土曜日に不具合だったトイレの電燈スイッチ交換は終わった。今日は一部屋の模様替えと台所の床掃除を行った。たまに妻が拭き掃除をしているが、ビニール床材の凸凹にこびり付いた汚れまでは取り切れていない。台所を明るくしようと壁紙や床材を白系にしたのがまずかった。年々汚れがひどくなっている。

 

漂白剤を散布すればきれいになるだろうと安易に考えていた。ところが、作業を始めても落ちないのである。モップを使ったからだろう。モップの布を外して雑巾を挟んでゴシゴシ。やはり落ちない。何かいい道具はないかと探していると、亀の子たわしを見つけた。このたわしに棒が付かないかと細めの棒を突っ込んだが入らない。良く見ると針金で丸く固定しているのに気が付いた。この針金を外すとたわしが棒状になった。これをモップに挟んでみたら幅が一寸足りないが使えそうである。

 

モップたわしでゴシゴシ。落ちる落ちる汚れが落ちる。めでたく終了。デッキブラシを使っても同じだろうが、我が家にはない。デッキブラシがあったにせよ毛が長すぎるに違いない。亀の子たわしが良いのである。若ければ腰をかがめて亀の子たわしで掃除するだけであるが、チンピラ親父は腰が痛いからモップたわしなのだ。新しい掃除道具を手に入れた。貧乏人のスポーツは大掃除である。恰好は悪いが気分は爽快であった。