福島第一原発事故で大気中に放射された物質は様々な化学反応を起こして固体化したはずだ。そして、その詳細を調べようとせずに、放射性物質が飛散したと人括りにして報道されパニックになった。事故当時はセシウム137の話で持ちきりだったが、最近は汚染水からトリウムの話題になっている。そこで、改めて福島第一原発で放出されたのは何なのかもう一度考える機会があった。
セシウムはポルサイトというセシウム鉱石を砕き酸やアルカリで分解して塩化物を作って抽出するようだ。要は化学反応を利用して抽出している。その塩化物が放射線を出すのかどうかと調べたらやはり出ているようだ。
セシウム塩などは水より比重が重いので遠心分離できるはずで、まず、様々なセシウム塩と水を分離させ、雑多なセシウム塩ケーキをさらに分別して単一の物質にする。こうすることで初めて安全な保管にたどり着くはずだ。ゼオライトフィルターに吸着させようが、それは吸着させただけであり、セシウムゴミを新たに増やしているだけではないかと怪しんでいる。
現在行っている方法は
「福島第一原子力発電所の汚染水処理システムと東芝の取組み」のようである。
この方法でも汚染水を浄化するという目的はある程度達成できるのだろうが、新たなセシウムゴミが作られているのだから、それを処理することを考えなければならないだろう。
今、セシウムに限定して話を進めているが、セシウム塩に限らず、様々な核種の化学反応によるによってできた物質を単体で抽出保管して初めて安全が確保されると考える。政府は除染に力を入れているがその後の処理について穴を掘って埋めればいいと安易に考えているように見える。福島第一原発事故問題は原発事故起因の汚染物質をどこまで単体で抽出処理できるかが焦点に違いない。
放射性物質は社会に存在し、身近なところにもある。
工場や工事現場で使われる溶接用のタングステン電極棒なども放射性物質トリウムが含有されている。
http://amino-sangyo.com/free_9_3.html
もっと身近な放射線源はないかかと検索したら次のペ-ジがあった。
http://www.makisima.jp/engineering-lab/wiki.cgi?RadiationSource
ランタンのマントル、蛍光灯のグローランプ。
20世紀の社会は工業が発展した。世界のあちらこちらで資源を求めて戦争があった。そして大量のゴミを出した。
21世紀はゴミを分別して資源の再利用を始めている。放射性物質も生活の中に入りこんでいるのだから、それらの後処理もできるようにすべきなのだろう。日本は福島第一原発事故をバネにしてすべての資源再生技術を発展させるべきである。それは世界平和へ貢献するに違いない。
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